誰しもが知っている「直感」という言葉が、
ここ最近また新たに注目を集めています。
前から何気なく使っている言葉ですが、
ここ数年で頻繁に目にするように
なったのではないでしょうか？
その大きな理由はインターネットが
普及してきて今やインターネットの存在が
当たり前になり、誰もが検索エンジンという
ものを使っているからなのです。
その事実さえも当たり前すぎて、なにを
大げさに言っているんだと思いますよね。
ですがおよそ１０年前まではまだ今ほど
インターネットを使うユーザーが多くなく、
「新しい情報」というものに大きな
価値がありました。
当時日本の大手コンサルティングファームが
活躍しており、彼らの主な
コンサルティングの手法がアメリカで
流行していたシステムや手法などを
そのまま日本の市場で流通していた
だけだったのです。
未だに流行やファッションなどにおいては、
アメリカで流行したものが日本にくるまで
若干のタイムラグが存在しますが、
２０００年代初頭はビジネスなどの
ノウハウや情報がおよそ１０年も遅れて
日本にやってきていたのです。
つまり当時の日本では、インターネット
ユーザーが今ほど多くなかったがために
アメリカですでに普及しきっている情報を
日本に流通するだけで大きなビジネスとして
成立していたのです。
しかし今の時代、インターネットで
調べればどんな情報でも調べることが出来、
今海外で流行っていることや既存の
ノウハウをそのまま日本に流しても全く
価値がなく、もはや海外でオープンに
なっている情報や知識はビジネスとして
成立しない時代になっています。
感性
そこで今、新たに価値を見出されたものが
「感性」なのです。
２００５年にYouTubeがスタートして以来、
十数年たった今ではテレビよりYouTubeを
視聴する若者が圧倒的に増えてきています。
１０年前と比べ、今では年齢層に合った
様々なジャンルのチャンネルが増えてきて、
大人から子供まで日常的に動画を
視聴しています。
大人でも今ではテレビよりもYouTubeを見る
時間の方が長いという人も多いかと思います。
そんなYouTubeですが、いったい何が
そこまで人を惹きつけるのでしょうか？
YouTubeに上がっている多くの動画は、
一つは「何気なく見ることが出来て
暇をつぶせる」ということと、もう一つは
「自分の替わりにいろいろな事を
経験してくれる」ということだと思います。
テレビのバラエティ番組などは数多くの
著名なお笑い芸人がお笑いを提供する
場ですが、YouTube上ではお笑いを
メインに動画を投稿している人は
あまりいません。
芸人さんほどの笑いの掛け合いは
無いかもしれませんが、替わりに
提供しているのが何気ないトークで
あったり個々のキャラクターが好きで
毎日習慣的に視聴するようになります。
もう一つの大きな要因は、「～してみた」
などといった視聴者が実際にはできない、
でもやってみたいといった内容の動画が
視聴者の興味を惹くからです。
つまりこの「経験を代行してくれる」
ということに新しい価値が見いだされ
始めていて、自分では経験しえなかった事や
感覚を替わりに動画を通して
共有してくれているのです。
今や情報は昔と比べると大きく価値を
失ってきていますが、替わりに今は感性や
体験を共有することに価値を見出す
時代になっているのです。
そして感性の話とつながるのですが、
今やAIは人間が今までやってきた作業の
ほとんどを肩代わりすることが可能な
時代になってきていて、単純な作業で
あればもはや人間は不要になってきます。
人間にしかできない仕事
では人間にしかできない仕事とは
いったいなんでしょうか？
それは「感性」を活かした仕事が
求められてくるのです。
論理的な思考というのは人間よりもAIの方が
特化しつつあります。
今までは論理的思考が得意だった人が
それを活かせる仕事に就いてきましたが、
これからはその価値も落ちてきます。
もちろん論理的思考や単純作業がまったく
不要というわけではありませんが、
これから求められる能力は「人間らしさ」
なのです。
人間らしさとは機械にはない感性や想像力を
かきたてられるようなこと、人間にもともと
備わっている直感力というのも
必要になってきます。
これからは自ら創造する時代
今までのようにこうすれば成功する、
とかこうすれば安定した仕事に
就けるというのはもはや時代遅れです。
これからはAIにとって代わられないような
人間性やアイディアを活かした仕事に就く
必要があります。
今は昔と違って個人が簡単に発信することが
でき、一人一人の個性が共感をよぶのです。
そういったアイディアや想像力と
いったものは直感によって得ることができ、
それがあなたらしさというものを
形成していきます。
これからは知識や情報で仕事をするのでは
なく、直感力や想像力が求められます。
会社の社員を育てるための教育はほとんど
ビジネス力や分析力、知識が求められますが、
経営者や起業家はスピリチュアル的な
思想であったり精神性や直感を磨くことを
重視しているのです。
かの有名なスティーブ・ジョブズが日本の
禅を行っていたというのは有名な話ですが、
上に立つ人ほど精神性や自分を磨くと
いうことが必要になってきます。
そうして磨かれた直感やアイディアでさらに
大きな仕事を成功させることが出来るのです。
答えというものは人から教わるものではなく、
自分で探し自分を磨くことで初めて
得ることが出来るものなのです。
スピリチュアルな考えというものは、
一般生活や仕事においても役立てることが
出来るのです。