日ごろ何気に使っている「意識」という
言葉ですが、実はこの意識には
いくつかの種類があることを
ご存知ですか?
人間の心には、
「意識」
「無意識(潜在意識)」
「前意識」
の三種類の意識があり、それぞれの
「意識」の仕組みをきちんと知り、
実際に生活に役立てていくことが
幸せになるうえで非常に大事なのです。
では、そもそもこの三種類の
「意識」というものはどう
違うのでしょうか?
意識
まず一つ目の意識ですが、
これは私たちが日常的によく使う意味で、
言葉通り自分で認識できる範囲の意識、
つまり自分の思考であったり感情の
ことを指します。
無意識
次に無意識ですが、これはよく
「潜在意識」などとも呼ばれ、
深層心理で働く自分では認識できない
けれど、自分の行動や思考に大きな
影響を与えている意識領域のことを
いいます。
具体的にいうと、「なんとなく」や
「気分」で今日たまたまいつもと違う
道を通ってみたとか、いつもなら連絡を
取らない友人に連絡してみたなど、
自分でも特に理由もないのに、
普段と違う行動をとっているのは、
潜在意識によるところが大きいのです。
よく「自分で認識できている意識は
全体の意識領域の内のたった10%程だ」
なんていいますが、別の表現にしてみると
潜在意識は残りの90%程の大部分を
占めている事になり、
それだけ人間に与える影響というのは
大きいのです。
前意識
最後に「前意識」ですが、
こちらはあまり聞きなじみがないかと
思います。
この言葉はオーストリアの精神科医が
提唱した理論の中の言葉で、
「潜在意識」の中にはまったく
意識できない「無意識」と、
何かの拍子や思い出そうと
努力することで意識に浮上する「前意識」
があるといいます。
そのままでは思い出すこともなかった
抑圧された記憶がまず前意識に移動し
そこからさらに意識領域へと
移行することで思い出すことが出来、
神経症などの抑圧された記憶が原因で
発症する症状を治療するために
提唱された治療理論なのです。
つまり簡単にいうと、過去のトラウマなど
普通では思い出すことも出来ずに知らず
知らずのうちに思考や行動に影響を
受けていたことを、前意識を経由して
意識に移行させることで不幸せな
トラウマの意識を改善し、
前向きに生きることが出来るようになると
いう方法なのです。
本当の自分とは?
現在の確立された自己というものは、
生まれた環境や家庭、周りの人間や
情報によるところが非常に大きく、
たとえ育った環境が不幸で今の自分の
人格に大きな影響を与えていたとしても、
それはあなた自身の責任ではないのです。
たまたまそういう環境に育っていたから
形成された人格なのです。
ではもし、あなたが不幸せな過去を
送っていたとして、仮に真逆の幸せな
人生を歩めていたとしたら
どうなっていたでしょうか?
過去のトラウマもなくのびのびと明るく
生きていたとしたら、あなたの考え方や
人格は大きく変わっていたでしょうか?
本当のあなたの人格というのは、
どんな経験をしても情報を得ても
変わらないものです。
本当の自分の姿に気づくことができれば、
過去の自分というものに
とらわれることなく新しい可能性を
見つけることが出来るのです。
「どうせ私は○○だから・・・」と
過去のトラウマの思い込みに左右されずに
本当の自分がどういう人間で、
何がしたくてどう生きていきたいのか、
それをきちんと整理することで
新しい幸せに満ち満ちた人生を
始めることが出来ます。
今までの思い込みで形成されていた
人間関係や部屋に置いてあるものなど、
不要なものは断捨離するのもいいかも
しれません。
本当の自分にとってなにが必要で
何が不必要なのか、
自分が本当に好きだと思えるものが
見えてくるはずです。
本当の自分でいられれば幸せになれる
人間関係において、言いたいことが
ちゃんと言えない、拒絶されるのが怖い、
必要以上に気をつかってしまい
打ち解けられないなどのさまざまな
問題がありますが、全ては過去の
トラウマや怒り、悲しみが原因としてあり
本当の自分に気づくことが出来れば
それらのトラウマを払拭し自由に
生きることができるようになります。
本当の自分に気づけないと、
「自分」が分からないからと
すぐに人に頼ってしまったり
依存したりして、自分主体で生きることが
出来なくなってしまいます。
よく「求められている方が幸せ」と
いう人も多いですが、実際人が
集まってくるような人というのは、
誰かに頼って必要とされたいと
思っている人ではなく、
なぜか自分主体で生きていて人生を
思い切り楽しんでいる人に
集まりやすいのです。
幸せに生きている人の波動が他の人に
伝わって引き寄せているのかもしれません。
「人のため」と思って生きるのは
もちろん素晴らしいことですが、
あくまで人生は「自分主体」。
他人のためといいながら自分を
犠牲にしている感覚があるとそれは
単なる偽善にすぎません。
自分が幸せでなければ、他人のことは
救えませんし、自分が幸せであれば
自然と周りの人たちも幸せに
なっていくのです。
人生とは心の持ち様次第。
あなたも自分を見つめなおし、
本当の自分の声を聞いてみませんか?
最後まで読んで頂き
ありがとうございました。