今回は「始めよう。瞑想」 の紹介になります。
マントラを唱える瞑想の方法について
書かれた本となります。
瞑想は脳の記憶を解放し
熟睡して幸せを感じることができます。
瞑想は現代科学的なテクニック
瞑想は、科学的に有効なテクニックです。
日本人が想像するような
神に祈るような怪しげな行為ではありません。
瞑想は宗教的と思われていますが
現代では科学的根拠に基づいて証明されている技術なのです。
瞑想は方法を学び、実践すれば誰でもできる。
瞑想は、代々受け継がれてきた科学的な心の整理法なのです。
瞑想は、心を整理するための方法です。
日常生活のちょっとした時間や空いた時間に
どこでもできる合理的でシンプルな
心をきれいにするノウハウです。
瞑想とは、目を閉じて何も考えないことです。
瞑想とは、何も考えないこと、心を無にすることです。
そしてその目的は、心の雑念を整理することです。
心の働きをよくするためである。
うつ、イライラ、ストレスが改善され
集中力、判断力、幸福感が高まります。
つまり、嫌な気分はすべてなくなり
集中力、判断力、幸福感が向上するのです。
次に、実際の瞑想の方法を説明します。
瞑想呼吸でマントラを唱える
腹式呼吸をしながら、同時にマントラを唱えます。
腹式呼吸と同時にマントラを繰り返します。
目を閉じて数回深呼吸をした後
腹式呼吸でゆっくりと吸収しながらマントラを唱えます。
腹式呼吸で落ち着いて呼吸をし、マントラを唱えます。
マントラは、瞑想するときに心の中で
唱える呪文のようなものです。
マントラで唱えた呪文に力があるわけではありません。
実行したらすぐに効果が出るというわけでもありません。
単にシンボルとして唱えているだけです。
瞑想のための補助呪文です。
雑念を呼び起こすための一つの方法である。
著者が推奨するのは、Mマントラと呼ばれるものです。
全く関係のない中立的なことを繰り返す方法
言葉のつながりを繰り返す方法です。
吸うときに「オーン・ナーム」
吐くときに「ナーム・スバーハー」と、必要な回数だけ繰り返す。
音は、ちょうど赤ちゃんの
「あーん、あーんのような感じです。
この音は、世界各地に伝わる100以上のマントラに由来しています。
人生で初めて「あ~ん」という音を聞いたとき
脳はまず、その音に反応する脳細胞の位置を覚えます。
まず、基点を設定するのです。
次に、その音と異なる音が鳴ったとき
その音とは異なる音であることを、脳は認識し始める。
この音のつながりが言葉になる。
言葉のつながりが思考となる。
このことから、瞑想でマントラを唱えることで
思考の中心に近づく事が出来るのです。
瞑想でマントラを唱えると、脳の中心部へ
進むから周囲の思考が消えるのです。
瞑想で最も大切なことは、何も考えないことです。
しかし、座って目をつぶって何もしなければ
次から次へと湧いてくる思考が止まらなくなることがあります。
人間というのは不思議な生き物です。
たくさんの考えが浮かぶ中で、マントラを唱えるのは難しい。
多くの思考を抱えたままマントラを唱えるのは難しい。
マントラを唱えられないほど、出てくる思考に邪魔される。
呼吸だけに集中する方法もありますが
マントラにも簡単に集中することが可能です。
マントラだけに意識を集中させることで
余計なことはどこかに置いてきてしまいます。
マントラに集中すると、余分な思考は
置き去りにしてしまいます。
どんなに長い時間瞑想しても15分くらいが限界です。
特に意識せずに瞑想するのはやめましょう。
アラームをセットして瞑想するのは効果的です。
著者は、瞑想は一つの意識に心を捧げるので
15分までと説明しています。
15分が限界ですが、5~3分程度の短時間でもOK
短時間の瞑想でも効果はあります。
瞑想のコツ
瞑想のコツは、一時的に思考を停止させることです。
しかし、これが意外と難しいのです。
雑念を中断する
必要な作業は、雑念を保留にすることです。
マントラをやっていると、飽きるんです。
思考を停止してしまいがちです。
マントラは実体も意味もない言葉です。
心が疲れ、飽きてしまうのです。
マントラに飽きると、将来の心配事や自分の抱えている問題など
考えなければならないことがどんどん頭に浮かんできます。
これがマントラの本当の目的です。
マントラは意味のない行為です。
普段は出てこない思考を無理やり引っ張り出す行為なのです。
マントラがつまらないから
いろいろな思考が浮かんでくるのです。
思いが浮かんだら、考えるのを止め
マントラに戻ります。
しかし、それでも別の考えが浮かんできたら
それもそのままにしておくのです。
それもそのままにして、マントラに戻ります。
何度も何度もマントラを唱えていれば
やがて考えることがなくなってきます。
やがて、考えることがなくなり
心が静かになります。
これがゴールです。
実践的な瞑想の第一段階は
この作業を繰り返すことである。
そして、雑念を整理する作業が終わると
瞑想は次のステップに進み始めます。
普段は思い出すことのない、懐かしい記憶が呼び起こされ
瞑想は、不思議と心が安らぐ状態に入ります。
瞑想のコツは、次から次へと浮かんでくる雑念を
「今、瞑想中だから、後で」と
放置して頭の中から空っぽにすることです。
最後に、瞑想が与えてくれるものを説明します。
瞑想が与えてくれる効果
瞑想をすると、あなたのライフスタイルに変化が訪れます。
それらはすべて、瞑想で行われた思考の結果です。
脳は24時間365日働き続けています。
そこには、未整理の
バラバラのデータが多いのです。
瞑想することで、頭の中にあるバラバラの
データを一時的に整理することができます。
つまり、瞑想は脳のメモリをデフラグするようなものなのです。
瞑想によって、脳はメモリを解放することができるのです。
ちょうど、パソコンやスマートフォンのように。
脳のメモリは忙しくなると、動きが鈍くなります。
サクサク動かすには、瞑想が必要なのです。
脳の記憶を解放することで、次の3つの効果が得られます。
瞑想がもたらす3つの効果
1. ぐっすり眠れるようになる。
2、心配事がなくなります。
3、物事がより明確に、直接的に見えるようになる。
以上が瞑想の3つの効果です。
ぐっすり眠れるようになる
睡眠については、明らかに熟睡感が
増していることが実感できます。
なぜなら、脳はレム睡眠中に行った
記憶の調整を瞑想中に完了させるので
眠っているときの精神的な作業が減り
睡眠の質が向上します。
瞑想は睡眠中の作業量を減らす。
レム睡眠中に行われる2時間の記憶の整理の代わりに
瞑想によって15分の作業に短縮できるようになるのです。
著者は、瞑想によって睡眠時間が2時間程度短縮されると言います。
クヨクヨしなくなる
瞑想をすると、悩むことがなくなります。
瞑想が上達すると、心配事が減り
落ち込むことが少なくなります。
落ち込むことが少なくなってきます。
心配性というのは、物事が頭の中で整理されず
放置されているときに起こります。
物事があなたの心の中で整理されておらず
放置されているとき。
突然の困難な状況に陥ったとしても
解決方法を決めることができれば
心配することなく前に進むことができます。
瞑想は思考の乱れを抑え
心配する必要をなくします。
瞑想はあなたの直感を鋭くする。
瞑想は直感を冴え渡らせます。
論理に基づいて決断するのではなく
むしろ直感を優先させることができるようになります。
直感は、新しい出会いや
アイデアをもたらしてくれます。
会いたい人が突然連絡してくる。
欲しい情報が突然やってくる。
インターネットや雑誌の広告で
すぐにでも試してみたいアイディアがある。
どんどんチャンスに恵まれる。
脳の記憶が忙しいと
目の前にあるチャンスを生かすことができません。
もしあなたの脳の記憶が忙しいなら
あなたは目の前にあるチャンスに気づかないでしょう。
日頃から思考を整理しておくことで、感情が漂白され
周囲の環境に敏感になっていきます。
瞑想して頭の中を整理することで
直感が研ぎ澄まされます。
以上、瞑想の方法と瞑想の効果について解説しました。
おわりに
脳はコンピュータと同じです。
瞑想は、日々脳のメモリに散らばっているデータを整理し
快適に動作するように定期的にメンテナンスする効果があります。
とても面白い本なので、ぜひ読んでみてください。
Best of luck
参考論文筑波大学マインドフルネス瞑想の怒り低減効果に関する実験的検討
参考論文花園大学国際禅学研究機構(禅的瞑想プログラムの効果)