ワンネスとは?
ワンネスは英語で書くと、onenessと表記します。
ワンネスとは、1つもしくは1個である状態を指す言葉です。
ワンネスは哲学、物理学、スピリチュアル等、どれでも定義可能なものです。
カテゴライズすると、分野は変わりますが
「真理は一つ」という意味ではどのジャンルであっても
同じ意味で使われる言葉です。
それでは、ワンネスとは具体的にはどのような状態を指すのでしょうか?
地球上にある何でもいいのですが、物(モノ)を分解や分離していくと
分子が陽性分子と陰性分子に分かれ
最終的には素粒子という形に変わります。
物(モノ)にはそれぞれ名前がつけられており
その役割も働きも違いますが、究極に分解や分離をし続けていくと
素粒子になってしまうのです。
素粒子は反対に最後まで分解されると
今度は他の素粒子とくっつき、新たな物(モノ)になります。
要するに、万物の根源はどんな物(モノ)でも素粒子でできていて
その素粒子が反対に結合すると
物(モノ)が出来上がる仕組みになっている=ワンネスなのです。
言い換えると
「1つは全体であり全体は1つである」という
至ってシンプルな考え方と言えるでしょう。
ワンネスの体験とはどのような感覚?
ワンネスを体験した人は
下のような2つのキーワードを口にする人が多いと言われています。
「自分が全てで、全てが自分である感覚がする」
「今まで体験したことのないような至福感が得られる」
それぞれどのような感覚なのかを詳しく見ていきましょう!
自分が全てで、全てが自分である感覚とは?
当たり前の話ではありますが、私たちは自分を自分
自分以外の人を他人というように区別しています。
ところが、ワンネスを体験した人の感覚を想定すると
自分が自分、他人も自分という感覚だと言うのです。
つまり、他人が自分の一部のように感じる感覚ということのようです。
もっと、ワンネスを体験した人の話を深堀りしていきましょう。
そうすると、宇宙の一部に自分があるのではなく
宇宙そのものが自分である感覚だったと言います。
自分以外を別々の物(モノ)と錯覚しているだけで
実は同時に存在する自分と同じものだというわけなのです。
今まで体験したことのないような至福感とは?
ワンネスを体験する時に、自分自身が広がっていくような感覚を覚えたが
全てが自分として存在していることが分かったそうです。
自分が愛の中心に存在し
さらに平和の中心にも存在している感覚があると言います。
誰かの所有物は世の中に1つも存在せず
それをワンネスを体験する全員が体感できるのです。
そこに実在するのは、ワンネスを共に感じる人が
気づきを得ることだけなんだそうです。
それは、孤独感や疎外感のような1人
1つであるという感覚とは正反対の性格を持つものです。
そうかと言って、一体感や共感、共有などの言葉でも
表せないのがワンネスなのです。
自分は万物とつながっており
万物も自分とつながっている感覚とは何とも不思議な感覚です。
前述した通り、ワンネスは一体感や共感
共有などの薄っぺらい言葉で簡単に片づけられるものではなく
愛そのものに直接接する行為なのかもしれません。
でも、愛そのものに接すると言うと
別の個体としての自分が存在することになります。
自分が愛と同じものであり
自分が愛そのものになってしまう感覚というのでしょうか
自分が丸ごと愛になってしまう感覚です。
敢えて言えば、女性が持つ母性がワンネスに近い感覚ですね。
例えば、女性が妊娠し子どもを身ごもった場合に
お腹のわが子はこの上もなく愛おしいことでしょう。
何せ、自分と子どもが身体でつながっており
その息吹を体感することができるのですから。
そうすると、世の中自体も全ての物(モノ)に対して
愛おしい感情が生まれる可能性があります。
自分の子どもを愛おしいと思う母性が、だんだん広がっていきます。
世の中が、全世界が愛に満ち溢れている感覚になっていきます。
とても心が満たされていて、とても充実感を得られます。
その結果、何とも言えない至福の喜びがあります。
そんな感情がワンネスに近い感覚だと思います。
世界中が妊婦さんで埋め尽くされていれば
戦争や紛争などの争いは全て消えてなくなるでしょう。
平和、愛、幸福、至福などのどの言葉でも
表せることができないぐらいのそれを超えた領域が
ワンネスなのだと考えられます。
ワンネスを体験すると、自然と涙が溢れ出してくると言います。
そして、心がはち切れんばかりの幸福感や感謝の念が溢れ出してきます。
ワンネスを体験できる人は、特別な人や選ばれし者というわけではなさそうです。
特別な人ではない、誰にでも、もしかしたらあなたにも訪れるかもしれません。
ワンネスを体感した人が、ライトワーカーとなり広めている可能性もあります。
ワンネスが分離している理由とは?
ワンネスはなぜそのままの状態ではなく
分離した状態になっているのか不思議に思うところです。
そんなにワンネスが素敵で素晴らしいものなのであれば
分離しなければ問題がないのではないかという人もいるかもしれません。
たしかにワンネスが分離せずに、幸せであればそれに越したことはないです。
しかし、全ての物事には反対のものが存在してこそ
その価値が際立ちます。
つまり、物(モノ)は何かと比較しないと
その価値が分からないという考え方です。
比較対象がないと、自分自身の存在も確認することができません。
比べる物(モノ)が存在すると
自分が存在していることを確信することができます。
実はワンネスが分離している理由は、「知るため」だと言います。
例えば、保護色を持っている虫は
葉っぱの中に隠れてしまえば、その姿を完全に隠すことができます。
しかし、保護色ではなく、周りの環境の色と違った色をしている虫は
環境の色に溶け込むことはありません。
鮮やかな色をしている虫などは、ひと際輝いて見えるでしょう。
虫の例にも見るように、それぞれに特徴や特性
性格や性質があり、それぞれみな違いがあります。
人も同じようにそれぞれ個性があり
意見の相違など違うことで対立し
さまざまな体験をすることができます。
同じである、違いがあるということを知ることが
とても重要というわけなのです。
こうして経験した考え方、感情や気持ち
行動などはデータとしてアカシックレコードに溜まっていきます。
アカシックレコードの意味は
宇宙が誕生したであろう遥か昔から
さまざまな全部の記憶が蓄積された宇宙のデータバンクのことです。
アカシックレコードと聞くと
何かスピリチュアルで、神秘的な感じを受けます。
自分自身の潜在記憶、前世の記憶などとも
アカシックレコードはつながりが深いとされ
自分自身について全てを知りたいと感じた場合には
アクセスするとよいものだとされています。
アカシックレコードにアクセスするためには
自分の人生で起こるさまざまな出来事の意味や因果関係を考えていくとベストです。
まとめ
ワンネスを知るためには、自分自身の個性を表現していくことが重要です。
まずは、自分らしさをしっかりと認めてあげることから始めてみましょう。
そして、自分の個性を理解したら
どんどん細分化し素粒子になるまで分解します。
素粒子になっても、自分の記憶はアカシックレコードに蓄積されており
消えることはありません。
誰かの顔色を窺いながらではなく
自分らしさを全面的に表現して生きることがとても大切なことです。
それが最終的に、ワンネスを体験できるヒントになるかもしれません。